ハマキゴケの好む環境や特徴、育て方についてご紹介いたします。
ハマキゴケの特徴と好む環境
ハマキゴケは乾燥すると葉が両側から内側に巻き込まれ、まるで枯れているかのように茶褐色に見える特徴的な苔です。
その枯れたような姿でも水分を吸収するとあっという間に葉が開き、みるみるうちに鮮やかな緑色に変化します。
その様子は石垣などで乾燥した状態になっているハマキゴケに霧吹きなどで水を与えてみると容易に観察することができ、初めてその様子を見た時には感動さえ覚えるものです。
ハマキゴケのように小さな葉が密集してコロニーを形成するような苔は乾燥に強い反面、蒸れに弱い特徴を兼ねそろえています。
よって林道などで見かけるハマキゴケも湿気の高い林床よりも土砂崩れ防止のコンクリート壁などに好んで自生しています。
ハマキゴケの育て方と増やし方
ハマキゴケは乾燥すると葉が巻き込まれ、お世辞にも綺麗な苔とは言えない姿になってしまいますが、高温多湿になるような環境は不向きですので苔テラリウムなどで育てる時には夏場の管理に注意が必要です。
ハマキゴケはあまり日の当たらない林床のような環境よりも日当たりが良く水はけのよい石垣などを好むため育成に対しても日の光が十分に当たる環境で育ててあげるようにしたいものです。
乾燥気味になってきたら霧吹きで水を与える程度にし、過剰な湿度がこもらないようにしましょう。
夏場の暑い時間帯の水やりは蒸れの原因になりますので控えたほうがよいでしょう。