「水槽で育てられる苔の種類」と「水槽で厄介なコケの種類」タイトルから非常に紛らわしくて申し訳ありません。
そうなんです!アクアリウムの世界では、厄介者とされるコケと観賞目的に育てる苔があり、それらの呼び名が様々なため混乱を招くこともあるのです。
水草・苔・藻・コケなど生物学的分類ではそれぞれに全く違った分類のようですが、それぞれの立場によって呼び名が付けられているのです。
その中でも水草や苔は観賞目的で育てるものが多く、藻やコケなどと呼ばれる仲間は駆除対象となるものが多いようです。
水槽内で厄介なコケの種類
水槽内で厄介なコケとは私たちが普段見慣れているギンゴケやハイゴケ、スナゴケ、シノブゴケなどと違う藻類の仲間を指します。
その仲間は糸状で水草などに絡みつくように生えるコケやフワフワと水中を漂うようなコケなど見た目や色合いも様々です。
藻類の仲間は非常に繁殖力が強く、生育条件が揃ってしまうと数日で水槽内を覆い尽くしてしまうものも少なくありません。
アクアリストは、そのようなことにならないように日々コケ対策に追われています。
コケ対策にはコケの生えにくい環境の維持や定期的なメンテナンス、コケを食べてくれる生体の投入などがあります。
水槽で育てられる苔の種類
藻類などと違い、自ら水槽に投入し、水槽内で育てられる苔とは蘚苔類の苔の中でも水中生活に順応しやすい種類の苔となります。
水草水槽や熱帯魚水槽などでよく用いられる苔はウィローモスや南米ウィローモスです。
これらの苔は流木や石などに活着させることにより、水中に苔むした雰囲気の水景を作り上げることができます。
もちろん、水上での育成もできますので、テラリウムなどにもよく用いられる苔となります。
苔の水中化
ウィローモス以外にも水上で普通にみられる苔の中にも水中化できる苔はたくさんありますので色々と試してみるといいかもしれません。
苔の水中化を行う時のコツは照明を設置してしっかりとした明るさを保つことです。
太陽光でも明るさは補えるのですが、太陽光が当たるような場所に水槽を設置すると先に述べました藻類が繁殖しやすくなりますので避けた方が無難です。
また、はじめから深い場所で水中化を行うのではなく、はじめは水辺のような環境を作り、徐々に水中に慣らしていくようにすると光もしっかり当たるので水中化がしやすいかもしれません。