苔玉盆栽とは?初心者でもできる苔玉盆栽の作り方と育て方

2020年12月29日

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苔玉盆栽

苔玉盆栽とはどのようなものなのか?

初心者でも苔玉盆栽は作れるのか?その作り方は?

苔玉盆栽の育て方は?

こんな苔玉盆栽に関する情報をまとめました。

苔玉盆栽とは

苔玉盆栽とはどのようなものなのか?

苔には色々な楽しみ方があり、苔盆栽や苔テラリウム、苔玉など多種多様な呼び名や育て方があるものです。

その中で苔テラリウムとは水槽やガラス瓶を使い苔を密閉に近い状態で育てる育て方の総称です。

この育成方法には水辺のイメージを再現したり、苔のみずみずしさを楽しめる点があります。

苔玉とは用土を丸めて苔を周囲に貼り付けた育て方のものです。

そこに草花を植えることもあれば苔玉だけで楽しむこともできます。

ここまでは苔をメインとして育てる育て方ですが、ここに植物を植栽し、苔と植物による自然な風景を作り出す楽しみ方が苔盆栽や苔玉盆栽と言われるものです。

ちなみに盆栽の定義とは下記のような感じです。

盆栽は自然の風景を植木鉢の中に切り取って作り出すところにある。その植物の野外で見られる大木の姿を鉢の上に縮小して再現することを目指すものである。

引用元:Wikipedia

苔盆栽

よって苔玉にもみじや桜などの樹木を植えて育てる育て方が苔玉盆栽で盆栽鉢やちょっとした器などに土を入れ、そこに樹木を植えて表面に苔を貼り付け自然な雰囲気を作り出すものが苔盆栽となります。

苔玉盆栽や苔盆栽の作り方

苔盆栽

苔玉盆栽を作る前にまずは材料と道具を用意します。

ここで苔玉盆栽にするのか苔盆栽にするのかによって用意する道具も変わってきます。

苔玉盆栽であれば苔玉の作り方をお手本として好きな樹木を植え込めば完成します。

苔盆栽であれば樹木を植える植木鉢が必要となってきます。

植木鉢に鉢底ネットを敷き、赤玉土をベースに植えたい樹木に合わせた肥料を施します。

その後、ケト土を練り込んだものを表面に敷き詰め苔を密着させていきます。

このケト土を敷くところが通常の盆栽とは違うところでケト土の保水力によって苔の水分を保つことができます。

上に敷く苔は優しく載せる程度では密着性が弱く乾燥してしまいますのでしっかりと押さえ込むように敷き詰めるのがコツです。

苔は草花と違い上から押さえつけても潰れて痛んでしまうことはありませんのでしっかり押さえつけましょう。

苔玉盆栽や苔盆栽に使用する苔は前日からバケツなどに水を張り沈めておくようにします。

苔の裏側についている土はしっかり落としてしまって問題ありません。

また苔の根のように見える部分は仮根と呼ばれていますが、実際の根の働きはありませんのでカットしてしまっても問題ありません。

このような前処理をしておくことで苔にしっかり水分を含み密着しやすくなる点や苔の中に潜んでいる虫や微生物を追い出すこともできます。

苔玉盆栽の育て方

苔盆栽

苔玉盆栽や苔盆栽の育て方は基本的な苔玉の育て方と同じ管理方法で問題ありません。

強い直射日光を避け、半日陰の場所で育てるようにしましょう。

秋口から初春にかけての柔らかな日差しであれば直射日光が当たる場所でも問題はありませんので目一杯光合成をさせてあげたほうが元気に育ちます。

苔玉盆栽にとって苔が乾燥しすぎてしまう状態や蒸れて傷んでしまうような強い直射日光は避けるようにしましょう。

苔に肥料は必要ありませんが、植えてある植物に合わせて肥料を与える必要はあります。

植栽した植物の成長時期に合わせて薄めた液肥を与えるようにします。

固形肥料などを苔の上に置いてしまうと苔が肥料やけを起こしてしまうので注意しましょう。

苔玉盆栽の水やり

苔盆栽の水やりは植え込んだ樹木の水やりに合わせて行う方法で問題ありません。

常に水を欲しがる樹木なのかある程度乾燥した状態を好む樹木なのか植え込む樹木の特徴を調べておきましょう。

表面の苔は乾燥しても枯れてしまうことはありませんが、常に綺麗な状態を保っておきたい時は朝のうちに霧吹きをしっかり行い水分を与えておきます。

冬の気温が低い時や夏の日中などは水やりは控えめにしましょう。

苔盆栽を室内で楽しむ

苔盆栽

コンパクトに作り上げた苔玉盆栽や苔盆栽を室内に飾って楽しみたいと思う人は多いものです。

しかし苔玉盆栽を室内で楽しむにはいくつかの注意点があります。

まず、通年を通して常に室内に置いておく状態では苔玉盆栽は綺麗な状態を維持することはできません。

その理由は日照不足と通気性不足です。

室内には室内照明の灯りがあるので苔が育つと思われがちですが、意外と室内照明のみでは苔は元気に育ってくれないものです。

さらに植えてある樹木の種類によっても日照不足になることがあります。

よって苔玉盆栽は定期的に屋外に出してお日様の光を当ててあげる必要があります。

その時に風に当てることで余分な湿気を取り除き蒸れによる問題も解消させてあげると苔も元気に育つようになります。

方法としては午前中だけ屋外に出して風に当ててあげて午後になったら室内に取り込む管理方法も一つの育て方です。

他にもたくさんの苔玉盆栽を作って順番にローテーションで室内に飾って楽しむようにすれば常に室内で苔玉盆栽を楽しめる上に苔も屋外でしっかり太陽の光を浴びることができるようになります。

苔盆栽をたくさん作るのが大変な人は通販でも販売されていますのでお好きな苔盆栽を購入してみてはいかがでしょうか。

苔玉盆栽の作り方と育て方まとめ

  • 苔玉盆栽を作る時は苔玉の作り方をお手本に樹木を植栽する。
  • 苔盆栽を作る時は鉢を用意し、育てたい樹木の用土を使用する。
  • 苔盆栽の表面に敷き詰めた苔はしっかり密着させないと乾燥してしまう。
  • 強い直射日光は避けるべきだが基本的には苔は日光を好む。
  • 室内で苔を楽しむ時には日照不足と通気性不足に注意する。
  • いくつかの苔玉盆栽を作りローテーションで室内に飾ると常に苔玉を楽しめる。

-苔玉の作り方と管理