
ハイゴケの好む環境と特徴、育て方についてご紹介いたします。
ハイゴケの好む環境と特徴
ハイゴケは日当たりの良い林床や公園の草地などの地面に生える苔で繁殖力が強く大きな群落を作ります。
田畑脇の土手や腐葉土の溜まる林道脇など雑草や落ち葉などで、地面がある程度保湿状態になる場所を好む傾向があります。

基本的に小さな苔の仲間は落ち葉などが溜まる場所は落ち葉により日を遮られてしまう為に嫌う傾向がありますが、このハイゴケは横に這いながらも先端を持ち上げて落ち葉が被さらないようにしています。
その傾向がよくみられるのが乾燥した状態の時で、葉が縮れて反り返るように直立傾向になってきます。


ハイゴケの育て方と増やし方
ハイゴケが好む環境からもわかるように適度な湿度と日当たりを必要とします。
茎は横に這ってたくさんの枝を両側にだしながら、葉を茎に螺旋状につけ、コツボゴケより密生させます。
このような構造からある程度の保水力を持ち合わせているので苔玉にも庭苔にも向いている苔と言えるでしょう。
乾燥してくると葉が萎縮し、色合いが悪くなってきますのでそのような傾向が見えたらたっぷりと水を与えるといいでしょう。
ただ、真夏の日中などに水をあげると高温により蒸れてしまうこともありますのでそのような時は日陰に移動し、気温が下がってから水を与えるようにしましょう。
先にも述べましたが、脇目を出してどんどん増えていきますのでスペースをしっかり確保してあげれば増やすことは容易でしょう。
ハイゴケは多くの苔の中でも特に環境適応能力に優れた苔で苔庭から苔テラリウム、苔玉など多岐にわたって利用できる苔として知られています。
そのような理由から通販などでも流通量の多い苔の一つとなっています。