苔は乾燥させても大丈夫?乾燥に強い苔と弱い苔がある!?

苔は乾燥させても大丈夫?乾燥に強い苔と弱い苔がある!?

苔と乾燥

苔は乾燥させても大丈夫なのか?

苔は乾燥すると枯れる?

乾燥した苔にはすぐに水を与えたほうが良い?

乾燥した苔を復活させる方法とは?

乾燥に強い苔と弱い苔がある?

こんな苔の乾燥に対する疑問についてご紹介いたします。

 

苔は乾燥させても大丈夫か?乾燥すると枯れる?

「苔は乾燥させても大丈夫か?」という話をするにあたって、まず初めに維管束と呼ばれる植物の機能についてご紹介いたします。

維管束の働きや維管束植物とそうでない植物の違いについてご存知の方は簡単に読み飛ばしてください。

私たちが園芸やガーデニングなどで楽しむ多くの草花は維管束植物に分類されます。

維管束植物とは簡単にまとめると根から水分を吸い上げ、茎を通り、葉の隅々まで水分を巡らせることができる機能を持ち合わせた植物です。

その仕組みにより維管束植物は効率よく水分を体内に巡らせて留めることができますが、その反面、極度の乾燥には弱く、一度萎れてしまうと復活させるのが難しいものです。

その点、苔植物には維管束がありませんが、細胞全体から水分を吸収することができ、まさしくスポンジのような構造をしています。

そのような水分吸収の仕組みの違いから、苔植物は脱水への耐性が非常に高く、数日の乾燥なら全く問題ありません。

 

苔
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苔が乾燥に耐えられる期間は苔の種類や脱水する理由によっても異なります。

苔が乾燥に強く、水を得ることですぐに元の姿に戻り、光合成を行えるようになることは苔の特殊能力と言えます。

維管束植物は水分を根から吸い上げて体内に留める貯水タイプのものが多いですが、苔植物は水がある時には水を吸収し、無い時には乾燥するスポンジのような仕組みをしています。

そのような特徴はそれぞれに一長一短あり、植物が生き残るために進化してきた結果と言えるでしょう。

ただ、苔植物がなぜ長期間乾燥に耐えることができるかのメカニズムは今でも全てが解明されていないのが現状です。

乾燥した苔にはすぐに水を与えたほうが良いのか?

苔が乾燥して耐える能力を備えて進化してきた過程には苔にとって乾燥していたほうが都合が良い環境というものが存在するからです。

よってそのことを知らずに苔が乾燥してしまったからすぐに水を与えようという世話の仕方はまずいこともあります。

苔が水分を必要とする時は光合成を行う時です。

よって日照と気温が光合成にとって最適な時に水分を与えると良いでしょう。

逆にそれ以外の時に水分を与えることは苔にとって弊害が起こる可能性もあります。

例を挙げると冬の夕方、これから気温が一気に下がる時に水を与えてしまうと苔が凍ってしまうことがあります。

逆に真夏の日中、直射日光が降り注ぐ中で水を与えるのも苔が蒸れて枯れてしまうことがありますので避けなければなりません。

室内育成で常に環境が整っている状態で水不足を起こしているような時にはタイミングを問わず水を与えても問題ないでしょう。

まずは苔が乾燥している状態を見つけても慌てないことです。

「苔はある程度の乾燥には耐えられる」このことを知っていれば慌てることもないでしょう。

水やりをする時には苔が生える自然の環境を思い出してみてください。

夏の山はどんな感じか?湿度は?気温は?日差しは?

冬の山はどんな感じか?乾燥状態は?気温は?

こんなことをイメージしながら苔の生える環境を再現するように必要な時に水を与えられるようになるとベストです。

もし、苔の生える環境がイメージできない方は一度苔の生える山に苔観察に出かけてみると色々な発見ができるかもしれません。

 

水分をしっかり吸収した苔
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乾燥した苔を復活させる方法

乾燥した苔を復活させるには暑い時間帯に水は与えない。

冷え込む日には水は与えない。

この原則を守りつつ苔を復活させる準備をしましょう。

日中の場合には乾燥してしまった苔を半日影に移し、気温が適温になってから霧吹きで水を与えるようにします。

できれば早朝など朝日が当たる時間に水を与えるのが理想です。

水を与えたらたっぷりお日様に当ててあげて光合成を促進させてあげましょう。

苔の種類によっては過度な乾燥により復活できないものもあります。

そのような状況にならないように乾燥に強い苔と乾燥に弱い苔の種類を知り、適切な管理ができるようにしたいものです。

乾燥に強い苔と弱い苔

乾燥に弱い苔

コツボゴケやタチゴケなどは乾燥し過ぎると痛む傾向があります。

乾燥に弱い苔は森の中でも土の上に群生を作る特徴があり、葉に透明感があります。

乾燥に強い苔

ホソバオキナゴケやスナゴケなどは乾燥に強く、扱いやすい苔とされています。

乾燥に強い苔の特徴はホソバオキナゴケのように杉の幹に群生したり、スナゴケのように日当たりの良い場所や石の上などにも見かけることがあります。

もちろんギンゴケやホソウリゴケは明るく強い光が当たるような場所でも生き残れるくらいの乾燥に強い苔の代表みたいなものです。

基本的には山に生える苔は乾燥に弱く、市街地に生える苔は乾燥に強いという考え方で間違いありません。

苔の乾燥に対する疑問まとめ

・苔植物は乾燥への耐性が強く、数日の乾燥ならら問題ない。

・苔には維管束がなく、スポンジのような仕組みで水を吸収する。

・苔は周りの環境の変化により乾燥していたほうが都合が良いこともある。

・苔は乾燥よりも蒸れや冷え(凍結)に弱い。

・苔を乾燥から戻す時には苔が光合成を行える環境を整えてから戻すと良い。

 

今回は苔の乾燥に対する疑問についてご紹介しました。皆様の苔育成の参考にしていただけると幸いです。

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