室内で苔がうまく育たない理由は3つのコツを知らないからかもしれません。
苔の室内育成のコツをしっかり理解して苔を元気に育ててあげましょう。
観葉植物などでも屋外で育てる時と室内で育てるときには、管理項目や気をつける点が違うように苔育成でも室内で育てる時には気をつけたい点が幾つかあります。
そんな苔の室内育成のコツを一つずつご紹介していきます。
苔を室内で育てる
苔は植物の中でも特に小さな存在であるが故に室内のちょっとしたスペースでも育てることができます。
机の上や棚の上などに苔ボトルを置いておくだけでも部屋の雰囲気はまるで変わり、安らぎを与えてくれるものです。
そんな部屋の中のちょっとしたスペースでも育てることの出来る苔ですが、それはスペース的な問題であり、言わば人の都合なのです。
苔玉や苔ボトルは置物やちょっとしたインテリアなどのように扱われることも多いですが苔も生きています。
苔の立場からすれば、室内のどんな環境でも育つことができるわけではありません。
苔も植物ですのでやはり育成に必要な光や水分、温度などが適さなければそこに存在し続けることはできないのです。
そのため苔を室内で育てるには光の量や水、温度などに気を使ってあげる必要があります。
苔も太陽の光で光合成を行う
苔育成にとって一番大切なこと。それはやはり光合成を行うための光です。
苔は乾燥に強く、低温にも強い。植物の中でも屈強な存在ではありますが、やはりその苔その苔にあった光の量は確保してあげなければなりません。
家の中でもリビングなどの人の集まる場所は、日中や夕方など電気の付いている時間が長いため蛍光灯の光で苔は光合成を行うことができます。
逆に昼間は仕事などでほぼ外出していて部屋の中は真っ暗。あまり光の差し込まない玄関やトイレなど家の中でもリビングなどに比べて暗い時間の多い場所ではやはり光量不足になることもあります。
そのような時は、光の差し込む窓辺などに置いてあげるなどの工夫が必要です。
もし、太陽の光が差し込まないような場所での育成なら苔専用に小さな照明を設置してあげると良いでしょう。
LEDライトなどを設置し、プログラムタイマーなどで点灯時間を管理すれば毎日決まった時間に光を当ててあげることができるので手間いらずで苔育成を楽しむことができます。
苔の湿度を保つ水やりは適切に
苔はジメジメした環境を好むものという思い込みから必要以上に水やりをしてしまう人がいますが、室内は屋外に比べて風通しが悪いため過湿は禁物です。
梅雨時期や夏場などは過度な湿気により苔がカビてしまったり、高温時には蒸れて枯れてしまうこともあります。
苔は水が不足しても萎れるだけで枯れない。水の与え過ぎと高温は苔が蒸しあがったように枯れてしまう。
この事を常に頭に入れ、「ちょっと足りないかな」くらいの水やりを行うようにしましょう。
苔の室内育成では換気と風通しが重要
苔は乾燥には強く、ちょっとした水分不足くらいでは枯れることはありませんが、過湿による蒸れには極度に弱いもので、猛暑日など室内が異常な温度になってしまう時などには茹で上がってしまうようなこともありますので注意しましょう。
冬場はそれほど気にすることはありませんが、梅雨時期や夏場には換気にも気を配り室内に熱気がこもらないようにしましょう。
小瓶やボトルなど蓋つきのもので苔育成をしている場合には、最低でも2、3日に一回は蓋を開けて中の空気の入れ替えをしてあげます。
また、室内照明による育成を行っている場合には蛍光灯からLED照明に切り替えるだけでも熱の発生源を減らすことが出来ますので効果的です。