どのような苔を使い、どのような印象の苔玉を作るにせよそこに使用される苔の特長をしっかり把握しておくことが苔玉を常に生き生きとさせるコツでもあります。
そんな苔玉に使用される苔についてご紹介いたします。
苔玉に使用する苔の特徴
苔の種類は数多く、日差しに強い苔や日陰を好む苔、乾燥に強い苔や弱い苔、弾力性のある苔などそれぞれに特長があります。
苔玉で使用する際にはハイゴケやツヤゴケ、シノブゴケといった手入れのし易い苔を選ぶと良いでしょう。
さらに苔玉の特性上、土を苔で包み込むように作るため、密集してコロニーを形成するような苔は苔玉には向いておらず、匍匐しながら広がって伸びていく苔を選ぶことになります。
日常管理が楽で丈夫なハイゴケ
ハイゴケは半日陰を好む非常に丈夫な苔ですので初心者の方にも扱い易い苔でしょう。
どのような土とも相性が良く育て易い苔ですが乾燥すると茶色く変色して見た目が冴えなくなってしまいますので適度な湿度を補助しながら日の光が当たる場所に置いてあげましょう。
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光沢のあるモスグリーンのツヤゴケ
ツヤゴケは岩の上や木の根元などに生息し、モスグリーンの色合いを保つ落ち着いたイメージの苔です。
半日陰を好む苔で横に這うように生長していきます。ツヤゴケの生長は意外と早く、数週間で新しい芽が出て多数の枝葉が細長く伸び広がります。
葉が茂りボリューム感が出てくると見た目の鮮やかさと手触りの良さも感じられるようになります。
繊細なイメージのシノブゴケ
シダ植物のシノブに似ていることから名付けられたシノブゴケは苔の中でもとくに繊細なイメージを漂わせる苔です。
シノブゴケもツヤゴケ同様に半日陰を好み、葉は横に這うように伸びていきます。乾燥には弱い面がありますので水やりの感覚に気をつけたいところです。
このあたりの苔が一番メジャーで苔玉に使いやすい苔とされています。
選ぶ苔の種類によって出来上がる苔玉の雰囲気も全く違ったものになってきますので、色々な苔で苔玉作りを楽しんでみるのも面白いものです。
通販でも苔玉キットとして苔玉を作成するためのセットが販売されていますのでそのようなものを購入するとお手軽に苔玉作りが始められます。