苔テラリウムの土の配合や種類は苔によって変えると上手くいく

苔テラリウムや苔ボトルに使用する土にはどのような土が向いているのか。
そもそもコケリウムに土は必要なのか?土の役割って何?
苔の種類によって土の配合や種類を変えると苔が上手く育つって本当?
こんな苔テラリウムの土台ともいえる土についてご紹介いたします。
苔テラリウムでの土の役割
維管束植物と違い、苔の根には栄養分を吸い上げる機能がない為、肥えた土は必要ありません。
草花や樹木を植えるのであればそこに使われる用土には肥料分や団粒構造が求められますが、苔のみを育成するのであれば用土に求められる役割は変わってきます。
苔にとっての用土の役割は体を支え固定すること、水分を保持しその環境下に適度な湿度を保つこと、苔の周りに水が溜まらないように排水することの三つです。
自然環境下で土に埋まっている苔でも茎や仮根は数センチですので用土もその程度の厚みがあれば十分でしょう。
苔の種類によって土の必要性も変わる
仮根がほとんど無く、這うように伸びるハイゴケやシノブゴケなどはあえて用土を利用する必要さえない事もあります。保湿が出来る容器を使用して湿度管理がしっかりできれば土が無くても育てることは可能です。
ただ苔玉の様に山野草や樹木を植える場合にはそれらの樹木にしっかりと栄養を供給できるように肥料分を保持できる用土が必要となってきます。
苔の育成の為に使用される土は主に黒土・赤玉土・ケト土などになり、そこに砂や腐葉土・樹皮培養土などを加えることもあります。
苔育成に求められる用土の条件は先にも述べましたが苔の固定と保湿、排水の三つになります。
さらに苔の種類によって好む用土にも多少の違いがありますので配合の割合を変えてあげることでそれぞれの苔の好む環境を作り上げてあげましょう。
苔の種類によって土の配合を変える
簡単な例をいくつか挙げてみると日当たりが良く適度な湿度を好む苔には土8割:砂2割、日陰で適度な湿度を好む苔には土6割:砂2割:腐葉土2割、日陰で乾燥気味な環境を好む苔には土6割:砂1割:樹皮培養土3割が目安となります。
中でも少々特殊な環境を好むスナゴケは土5割:砂5割くらいの条件が良く、ハイゴケやシノブゴケなどは仮根がほとんど無く這って伸びるので樹皮培養土10割でも問題ないでしょう。
使用する土の種類もどのような栽培方法にするのかにより変える必要もあります。
苔玉や石付けなどでは用土が崩れてしまわないように粘り気のあるケト土を主体に使用するようにしましょう。
苔テラリウムについてまとめましたので合わせてご覧ください
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