自然の中で苔採取!苔採取の場所と採取道具・方法

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自然の中の苔

苔はホームセンターや園芸店でも販売されていますが、少し近所を歩き回ってみると今まで気にしなかった場所にも結構見られるものですのでご自身で採取してくるのも苔育成の楽しみ方の一つかもしれません。

苔が採取できる場所

基本的に他人の私有地、神社、仏閣などでの採取はたとえ苔でさえモラルを欠くものですので控えましょう。

近所の道端や川沿いの土手、里山の林道の斜面など散歩やウオーキングを楽しみながら探してみると結構いろいろな種類の苔が見つかるものです。

都心部のマンション住まいのような方では近所の苔と言っても種類に限りがあるかもしれませんので、そのような時は休日を利用して自然の中に出かけてみましょう。

苔の図鑑とルーペを片手に苔ウォッチングを楽しみながら気に入った苔を採取してくるのも楽しいものです。

ただ苔の種類の判別は熟練者でも困難を極めることがあるほど難しいものですので、あまり名前に固執せずに名前がわからなくても気にすることはないでしょう。

苔の生えている場所

コケは意外と身近なところに自生しているのをご存知でしょうか。

コンクリートやブロック塀、レンガ、岩上、樹皮など視線を転じればいろいろなものに張り付いて自生しているコケが観察できます。

苔の種類により倒木や老木に生える苔、土や岩のうえに生える苔、斜面の岩盤に生える苔、滝のそばなどの水辺を好む苔など様々です。

自然の中で生えている苔の特徴やその環境を知ることもその苔を育てるうえで非常に貴重な情報源となるものです。

苔を採取するときにその苔が好む環境をその場所からしっかりと感じとり、必要があれば写真におさめておくのもいいかもしれません。

歩道の脇やコンクリート塀などに見られるギンゴケ、ホソウリゴケ、ハマキゴケ、アオギヌゴケやちょっとした砂だまりの日当たりのいい場所に生える スナゴケ などは乾燥や直射日光に強く育てやすい苔です。

他にも土手や林緑などに生える ハイゴケ 、スギゴケ、コスギゴケなども見つけやすく育てやすい苔でしょう。

しかし、これらのコケは常に深緑色をしているわけではありません。

天気のいい日には体内の水分が蒸発しないように葉を閉じて身を守ってるため土色をしている苔もあります。

ですので、これらのコケを採取するのは濡れていてイキイキとしている雨上がりが一番綺麗な状態が見られて最適なのです。

乾燥した好天下で採取する場合にはペットボトルや霧吹きを持参してコケを見つけたら水をかけてみましょう。

元気なコケであれば瞬時に葉を開いて本来の綺麗な姿を見せてくれるはずです。

苔の採取道具と採取方法

苔の採取にはさほど大掛かりな器具や道具は必要としません。

あった方がいいものとしては苔を削ぎとるヘラのようなものやピンセット、観察用のルーペや持ち帰る為の容器でしょう。

持ち帰る為の容器はどのくらいの苔を採取するのかによっても変わってきますが、蓋つきの小瓶などを用意すれば集団を形成した苔をそのままの形で持ち帰ることも出来ますのでいいかもしれません。

また、多品種の苔を採取するのであれば苔同士が混ざってしまわないように小さなジップ付きのビニール袋などに入れる方法もあります。

コケを採取する場合、その場所が他人の敷地内であれば、ひと声かけるのが礼儀です。

そして了解が得られたら少しだけ採るようにしてください。

必要な分だけを採取して、根こそぎとらなければコケはまた自然に増殖します。

多くの植物は採取の際に根をしっかり掘り起こさないと植え替えが難しいこともありますが、その点に関しては苔は問題ありません。

苔の種類にもよりますが、採取の際に仮根(根のように見える部分)までしっかり取ろうとする方もいますが、葉のように見える部分だけカットして採取してくれば、そのまま育てることができます。

苔の性質を理解している人であればご存知とは思いますが、苔には根はなく、水分を吸い上げる仕組みも無い為問題ないのです。

持ち帰る際に乾燥してしまっても家に帰り、水に浸してあげれば元に戻ります。

苔採取の際に一番気を付けたいことは夏場の蒸れです。

高温により蒸したように蒸れてダメージを受けてしまった苔はそのまま枯れてしまうこともありますので注意してください。

山ゴケ採取に必要なもの

自然の中の苔

苔は種類によって生息する場所に違いがあり、ギンゴケやスナゴケ、ハイゴケのようにちょっと散歩に行けば見つけられる苔から コウヤノマンネングサ やヒノキゴケなどのように山に入ることによって見つけることのできるコケも沢山あります。

苔に興味を持ち始めると山の中に生える苔を見てみたくなるのは当然のことです。

山歩きにはそれなりの装備を整えて臨むようにしましょう。

必ず必要なものと言えば登山靴です。

山ではぬかるんだ道や足場の悪い岩場など様々な環境に遭遇します。

転倒や転落の危険から身を守るためにも登山靴は必須アイテムとなります。

あとはザックなどもあると荷物を背中に背負えるため両手がフリーになりますので安全性も向上します。

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