苔玉の作り方を知りたい。
苔玉作りに必要なものは?
100均のもので苔玉作りはできるか?
苔玉作りの方法や失敗しない苔玉作りのコツについてご紹介いたします。
苔玉作りのコツをしっかり理解していれば誰でも簡単に綺麗な苔玉を作ることができます。
苔玉作りに必要なもの
苔玉作りに必要なものは苔玉の材料と作業の道具です。
苔玉の材料
苔玉の材料は苔、ケト土、赤玉土、植え込む植物、植え込む植物に合わせた育成用の土、苔を抑えつけるための糸です。
苔は貼り付けやすく育成管理が楽な種類の苔を選ぶようにすると失敗が少なくなります。
ハイゴケなどが世話が楽なのでおすすめです。
ケト土とは粘り気のある土で苔玉作りの土台となります。
ケト土:赤玉土の割合は7:3で使用しますのでその割合で用意すれば問題ありません。
糸はどのようなものでもいいのですが、苔の色合いに合わせてモスグリーンの糸を用意すると目立たなく仕上がりが綺麗になります。
苔玉を作る準備の一つとして植え込む苗も準備しておくようにしましょう。
古い根が長く伸びている場合にはカットしておきます。
長い根を丸めて苔玉の中に入れてもその根が広がることはないのでカットして新しい根の発根を促した方が良い結果になることが多いものです。
苔玉作りに使う道具
苔玉作りに使う道具は手袋、ボール(トレイでも可)、水入れです。
手袋は土を練ったり、苔を抑えつけたりする時に手が汚れないようにするものです。
水分を含んだものを扱う作業のためビニール手袋やゴム手袋がおすすめです。
ボールはその中でケト土と赤玉土を混ぜ合わせて練り込む時に使います。
大きめのトレイなどでも代用は可能です。
水入れは土を混ぜ合わせる時に少しづつ水を足す作業に使います。
また苔を湿らせる時に使うこともあります。
苔玉作りは100均を活用
苔玉作りの材料は100均でも色々揃えることができます。
ケト土や赤玉土、植物育成用の土など。
さらには苔玉に植える植物を小さなポットで販売しているところもありますので何件か100均巡りをしてみるとお目当の植物に出会えるかもしれません。
苔玉用として販売してるわけではないと思いますが、そのコンパクトさから使い勝手が良いものも結構あります。
ただ苔玉の主役とも言える苔は100均では売っていないので自分で採りに行くか、通販などで購入するしかありません。
確かに100均では色々なものが安く購入できるためメリットはありますが、100均で苔玉作りのアイテムを全て揃えることは難しいでしょう。
苔玉キット購入で苔玉作り
苔玉キットとは苔玉作りのための材料を揃えて販売しているものです。
キットの種類により入っているものは様々ですが、基本的にはキットを購入すれば苔玉作りはできるようになっています。
苔玉キットのデメリットは自分で好きな苔や好きな植物を選べない点でしょう。
キットに入っている材料を使うため完成する苔玉の種類はそのキットに依存します。
苔玉作りをとりあえず始めてみたい人や特にこだわりの無い人にはおすすめです。
逆に自分の好きな植物を植えたい人や好きな大きさの苔玉を作りたい人は一つ一つの材料を自分で選ぶことにより自由度は高まります。
苔玉作り体験に参加もおすすめ
100均や苔玉キットを利用する方法はお金をあまりかけずに簡単に苔玉を作りたい人向きですが、お金や時間は気にせずにしっかりと苔玉作りを学びたい人には苔玉作り体験に参加されるという方法もあります。
苔玉作り体験は色々なイベント会場などで実施されていますので最寄りの会場を探してみてください。
実践!苔玉作りの流れとコツ
準備ができたところで苔玉作りに入りましょう。
苔玉の土づくり
最初は土作りから始めます。
ケト土:赤玉土=7:3の割合で練り込み、水を少しづつ入れてこねます。
粒が残らないようにしっかりこねるのが崩れにくい苔玉を作るコツです。
しっかりと練り込んで耳たぶくらいの固さに仕上げます。
ケト土の中に育成用の土を入れ苗を植えるのでそのスペース分を考えた大きさで土を丸めます。
さらに外側を苔で包み込むので完成イメージより小さめに丸めるのがコツです。
ただ初めのうちはなかなかイメージ通りにいかないもので大抵イメージより大きくなってしまうものです。
植物の植え込み
丸めたケト土をお椀状にし中に育成用の土をいれていきます。
ケト土は苗の育成用土ではなく育成用土を包み込む容器のようなイメージで作ります。
土の量が多いほど植え込む植物の育成がしやすいという点がありますので初めのうちは大きめの苔玉を作る方が育成管理がしやすくなります。
苗を植え込み、土の形を整えたら周囲に苔を貼り付けていきます。
苔を貼り付ける
苔は乾燥していると扱いづらいのでまえもって水で湿らせておくといいでしょう。
苔が何層にも重なり厚くなっている場合には下の方の茶色くなっている部分をカットして薄くしてから貼り付けるようにします。
苔は満遍なく全面にしっかり張るのがコツです。
苔玉の下側の苔は陽の光に当たらなくなるため上手く育たないことが多いですが、それでも下側に苔をしっかり張ることをおすすめします。
その理由は苔のない場所があると水やりの時に土が流れ出しやすくなってしまうからです。
苔をケト土に添えて手で包み込むように持ち、押し付けます。
初めのうちは馴染まないですが、時間をかけて抑え込むと苔が徐々に苔玉に馴染んできます。
苔を糸で巻いていく
手を離しても苔が剥がれてこないようになったら糸で巻く作業に入ります。
苔は剥がれやすいので糸でぐるぐる巻きにしていきます。
糸は向きを変えながらきつめに巻くのがコツです。
苔は糸で潰すように巻きつけても潰れて枯れてしまうことはありませんので安心してください。
通常の植物は維管束などがあり、潰してしまうとそこから腐ってしまうことも多いですが、苔にはそのような器官が無いためきつく抑えつけても問題ありません。
軽く縛りすぎると苔の密着度が低くなり剥がれやすくなったり、土からの水分補給ができなくなってしまうという問題が起こることもあります。
糸でしっかり巻きつけたら糸の先端がほどけないように処理します。
処理の方法は色々ありますが、爪楊枝を短くカットして糸を縛り苔玉の底に埋め込んでしまう方法もあります。
もちろんその辺に落ちている小枝などでも代用は可能です。
糸を巻き終えたら最後にしっかりと苔を抑えつけながら形を整えたら完成です。
風通しが良く直射日光が当たらない屋外に置いて苔や植えた植物が環境に馴染むのを見守りましょう。
苔玉の作り方まとめ
- 苔玉作りは100均のものでも色々代用できる。
- 苔玉キットは苔玉作りを簡単に始められる。
- 大きさや植物の種類などにこだわりがあるなら自分で選定する。
- 苔玉に使う苔は育成管理が容易なハイゴケなどがおすすめ。
- 苔玉に使う土は粒が残らないようにしっかり練り込む。
- 苔玉の土台となる土の玉は完成イメージより少し小さめに作る。
- 苔は厚めに張らずに薄く全面に貼り付ける。
- 苔が無い部分があると土が流れ出しやすくなってしまう。
- 糸は向きを変えながらきつめにしっかり巻く。
- 完成した苔玉は風通しが良く直射日光が当たらない屋外で管理する。