苔の増やし方と植え方

2019年10月8日

苔の植え方

「苔を増やす」こんなことを考えたことがある人がどれだけいるでしょか?

苔なんて増やそうと思わなくても勝手に増えていくものではないの?結論から言ってしまえばほぼ正解です。

ただそれで話を終わらせてしまってはわざわざこのページにアクセスして頂いた方々に申し訳ありませんので苔がどのように増えていくのか。

苔の増え方から増やし方についてご紹介いたします。

苔の増え方

苔は植物体の断片から再生することもできますが、通常は精子と卵の受精によってできた胞子体で胞子を作り繁殖を行います。

苔によっては無性芽と呼ばれる散布に適した構造を作って繁殖するものもいます。

苔は春や秋に茎葉の先端に蕾のようなものを付けた蒴(サク)と呼ばれるものを伸ばして増えていきます。

サクは種類によって様々な形をしており、サクを付けた苔の姿も普段とは違った感じで美しいものです。

さくを付けた苔

サクが熟して割れるとそこから胞子が飛び散り、周辺に広がっていきます。

飛び散った胞子が発芽すると青いカビのようになり、やがてそこから茎葉が出てきて苔本来の姿へと変わっていきます。

そのほかにも脇芽や地下茎を伸ばして増えることもできるので苔を増やす方法には困る事は無いと言えるでしょう。

苔の植え方

苔の増え方がわかったところで苔の植え方についても簡単に触れておきましょう。

苔がしっかりと環境に適応できるかどうかは採取した、もしくは購入した苔がしっかりと根付くことが出来るかどうかにも影響されてきます。

苔が根付く?苔は根から栄養を吸収しないのでは?こんな疑問がでてくるかもしれません。

確かに用土にしっかり根を張り栄養を吸収するために根付かせる訳ではなく、その場に固定させ、用土からの湿度を受け取る為に根付かせるのです。

苔が用土から剥がれて浮いてしまっている様な状態では用土からの水分をしっかり受け取ることが出来ず、乾燥してしまうこともあります。

そうなってしまうと環境に馴染む以前の問題ですのでしっかりと苔を植えることも必要になってくるのです。

苔の植え方には張り苔法・まき苔法・移植法の三つの方法があり、苔の種類によって上手く使い分ける必要があります。

張り苔法

張り苔法とはシート状の苔を用土に押し付けるように固定させる方法で一番シンプルで最も簡単な方法と言えるでしょう。

張り苔法はシート状の苔を用土に貼り付ける為に隙間なく植えられるので植え付け直後から見栄えが良くなるのがメリットです。

しかし苔を用土にしっかりと押し付けるように密着させないと苔と用土の間に隙間が出来てしまい剥がれやすくなってしまいますので注意が必要です。

張り苔法の場合、苔が用土から剥がれてしまうと毛細管現象で上がってくるはずの水分が上りきれなくなってしまい、苔が乾燥してしまいますので足やゴムハンマーなどでかなり強めに押し付けるようにしましょう。

あまり強く押し付けると苔にダメージを与えてしまうのではと心配になるかもしれませんが、苔は人が思っているほど弱いものではありません。

苔の強靱な生命力を信じてしっかりと密着固定するように押し付けましょう。

苔玉などはこの方法で作りますが、苔が剥がれないように張り苔をしてから糸やテグスなどでしっかりと巻いて固定します。

張り苔法に向いている苔はハイゴケやシノブゴケ、スナゴケなど地面に這うように増える苔で、庭などの広い面積に苔を配植したい場合などに用いると良いでしょう。

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移植法は張り苔法に比べると手間がかかりますが、用土にしっかりと苔を植え付けるので剥がれる心配が無く、苔がしっかりと定着しやすい植え方となります。

しかし、隙間が出来てしまうので植え付け当初は張り苔法に比べて見栄えは劣ってしまうかもしれません。

この植え方は地下茎で増えるヒノキゴケやコウヤノマンネングサ、スギゴケなどに適した方法で、逆に地面を這うように伸びるハイゴケやシノブゴケには不向きな植え方と言えるでしょう。

さらにギンゴケなどのように小さな苔も扱いづらく植え付けにくいのでこの方法は適しません。

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しかし、苔が綺麗に生え揃うまでには時間を要するうえにしっかりとした管理が必要になってきます。

まき苔法をした当初はどうしても見栄えは悪くなってしまいますが、新芽が生え揃うとその環境で育った苔である為に張り苔法で育てた苔よりも丈夫な苔になります。

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