カモジゴケは山の中でも半日陰の腐葉土上や木の根元などにフサフサとした塊を作りながら群生していることが多いコケです。
遠目にはヒノキゴケにも似た感じがありますが、引き抜いてみると茎には茶色の仮根を沢山つけ、細長い葉が同じ方向へ鎌状に曲がって付いているのですぐに見分けることが出来るはずです。
カモジゴケの名前の由来と好む環境
カモジゴケの名前の由来ともなった「かもじ」とは日本髪を結う時に使われる付け毛のことで、その姿に似ていることからカモジゴケと呼ばれるようになりました。
カモジゴケは街中ではあまり見かけることが無く、山の中のちょっとした木陰などで見つけることが出来る苔です。
その生息環境から考えると適度な湿度と夏でも涼しく風通しの良い場所を好むことが伺えます。
カモジゴケの育て方
先に述べたようにカモジゴケは木漏れ日の当たるような薄暗い林床に好んで生えていますので、育成にあたっては日中の直射日光のような強い光は必要ありません。
カモジゴケは乾燥に弱いので逆に長時間直射日光が当たるような場所は避けたいものです。
また、高温多湿に弱い面もありますので、真夏の暑い時間帯の水やりや風通しの悪い場所での管理も避けたいものです。
弱い光でもよく育ち、暑さや蒸れ、乾燥だけ気をつけてあげれば育てやすいコケですので室内でも育てやすいコケと言えるでしょう。