苔盆栽の蒸れ対策はどうする?猛暑を乗り切るための工夫とは?

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苔盆栽の蒸れ対策はどうする?猛暑を乗り切るための工夫とは?

苔盆栽を育てている人にとって、夏場の管理は一年でもっとも気を遣う時期ではないでしょうか。

近年は温暖化の影響もあって、かつての「梅雨明けから夏」という感覚では対応が追いつかなくなってきました。

5月の連休頃からすでに日差しが強くなるケースも多く、5月以降は夏を意識した管理に切り替える必要があります。

高温時に気をつける蒸れ

苔を育てる上で夏の最大の問題となるのが「蒸れ」です。

苔は寒さや暑さといった自然環境の変化には比較的順応できるのですが、人為的に作り出された環境には適応できないことがあります。

その典型が、多湿状態のまま高温にさらされてしまうケースです。

苔が黒っぽく変色したり、部分的に溶けたようになったりしているなら、すでに蒸れが始まっているサインと考えてください。

苔が枯れないように真夏の日中に水をたっぷり与えたくなる気持ちも理解できます。

しかし真夏の日中は強い光が当たり気温も高くなります。

そのような時に苔は自ら葉を閉じるようにして乾燥に対処しているのですが、暑さで萎れないようにと水を与えてしまうと苔は無理やり水分を吸わされて葉を開いた状態のまま高温にさらされ、傷んでしまうのです。

夏場の水やりは、気温が下がる朝方か夕方にしっかり行うのが基本です。

日中の水やりは蒸れの原因になりますので、どれほど暑そうに見えても避けるようにしましょう。

水を与えすぎた状態だと蒸れて黒っぽくなってしまいますので、風通しの良い場所での管理が前提になります。

置き場所の工夫

置き場所の見直しも欠かせません。

大前提として夏場の直射日光は避けるようにしましょう。

特に西日が当たる環境は苔にとってよくありません。

午前中に光が当たり、午後からは陰になるような環境がベストです。

地面への直置きも注意が必要です。

ベランダや庭に直置きせず、棚などの上に置くことで風通しが良くなり、地熱の影響も受けにくくなります。

アスファルトや石畳からの照り返しは想像以上に温度を上げますので、特に集合住宅のベランダでは木製の棚を使うのがおすすめです。

台は照り返しの少ない木製のものが向いています。

遮光ネットやすだれの活用

直射日光対策として有効なのが遮光資材の使用です。

日よけには、ポリエチレン製の遮光ネットや網目の細かい不織布でできた寒冷紗、竹や葦を糸で結んだすだれやよしずなどが使われます。

寒冷紗の遮光率は20〜30%程度で、ダイオネットなどの遮光ネットは50〜70%程度のものがあります。

日差しが強くなるにつれて二重に重ねて遮光率を上げる方法も有効です。

また日よけは単に強光を遮るだけでなく、温度を下げて乾燥を防ぐ効果もあります。

風通しを確保する

蒸れを防ぐには空気の流れを作ることが重要です。

蒸れを防ぐためには空気が動いていることが必要で、窓を少し開けておいたり、小さな扇風機を回したりするだけでも効果があります。

苔盆栽を密集して並べると互いに風を遮ってしまうので、夏の間は鉢と鉢の間隔を意識的に広げておくとよいでしょう。

繁茂した苔の間引き

見落とされがちなのが、苔そのものの量を調整することです。

苔は夏の暑さや蒸れには弱く、通気性も悪くなると腐って雑菌や害虫の温床になることがあります。

そのため夏に備えて繁盛した苔をいったん取り除いておくことで、夏場の土壌環境が改善され、根腐れや病害虫の発生を抑えることができます。

もったいないと感じるかもしれませんが、苔が密集しすぎると内部が蒸れやすくなり、むしろ苔全体を傷める原因になります。

また幹に貼り付くような這い性の苔は、幹の蒸れの原因となるだけでなく、虫がつきやすくなることもあるため、盛夏の時期はこまめに掃除しておいたほうが無難です。

蒸れてしまったときの対処

それでも蒸れが起きてしまった場合は、まず置き場所を見直して風通しの良い環境へ移してください。

蒸れてしまうと苔が湿気を溜め込みやすくなり、茶色く変色することがあります。

風通しが悪いと蒸れやすくなるため、日当たりと風通しの良い場所へ移動させましょう。

変色した部分が一部であれば、その箇所を取り除いて残った健全な苔を大切にしながら回復を待ちます。

全体が傷んでしまっているようなら、思い切って張り替えを検討することも選択肢の一つです。

苔の生育適温は25℃前後が一般的で、気温30℃以上にならない涼しい場所で管理するのが理想です。

置き場所・水やりのタイミング・通気性の確保という三つの視点を日々意識しながら観察を続けることが、猛暑を乗り切るための何よりの対策といえます。

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