苔が枯れる・しおれる?初心者が知らない上手な苔の育て方

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苔が枯れる・しおれる?初心者が知らない上手な苔の育て方

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苔を育てる為に苔を知る

苔を育てる

苔玉や苔テラリウムを始めた頃は青々としていた苔が次第に色合いを失い、枯れていく。水分もしっかり保持しているのに何故だろう?こんな想いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。何故、水をしっかりあげているのに枯れていくのか?



それは苔が草花とは少々違った育ち方をすることを知らずに草花と同じような感覚で育てているからなのかもしれません。まずはコケを知り、コケの育て方を学んでいきましょう。

苔と草花の違い

苔には養分や水分を吸収し茎や葉に送る維管束植物のような働きがありません。根はあるのですがこの根は仮根と呼ばれ、主に茎や葉を固定して支える役割をしており、水や肥料分を吸い上げて茎や葉に運ぶ能力はほとんど持ち合わせていません。

そのため大概の苔は葉や茎に付着した朝露や雨、空気中の水分などを直接吸収しています。またその中に溶け込んでいる微量な肥料分を一緒に吸収して栄養としているので苔の根元に肥料を施しても全くと言っていいほど効果はありません。

このような機能を持つ苔の茎や葉は根から水分や肥料分を吸収できる維管束植物よりも敏感にできています。

自分にプラスのものだけを上手く吸収できればいいのですが、大気汚染などによる有害物質も吸収してしまい、最悪は枯れてしまうために周囲の環境には左右されやすい植物と言えるのではないでしょうか。

苔のしおれは枯れではない

苔は草花と違い、水分の蒸発を防ぐクチクラ層が発達していない為に乾燥状態になると取り入れた水分がどんどん蒸発してしおれてしまいます。

先にも述べました苔特有の構造上、根元の土が十分に湿っていても強い直射日光や強風で空気が乾燥し、湿度が低くなると見る間にしおれてしまいます。

しかしこれも苔が生き抜くための特技の一つであり、しおれているからと言ってすぐに水をかける必要はありません。苔は他の維管束植物などと違いカラカラに乾いても枯れないのです。

日当たりに特に強いスナゴケやギンゴケなどは真夏のカンカン照りでも枯れることがありません。苔が乾燥した状態を苔の休眠状態と言い、水をかけたり、空気中の湿度が高くなってくるといつの間にか葉が膨らみ立ち上がってきます。

この特徴は苔の種類や生息環境によって違いはありますが、たいていの苔はカラカラに乾燥しても数ヶ月は生きています。まるで自然界のスポンジのような特徴には非常に驚かされることもあります。

苔の好む環境

苔にも種類により好む環境に違いがあることはご存知でしょうか。苔の好む環境には大きく分けて3種類あり、一つ目が日当たりが良く、適度な湿度がある環境、二つ目が日陰で適度な湿度がある環境、三つ目が日陰で乾燥した環境になります。

この中で育てやすい苔は一つ目の日当たりが良く、適度な湿度がある環境を好むスギゴケ、ギンゴケ、スナゴケ、ホソウリゴケ、ハマキゴケなどの苔でしょう。


逆に日陰で乾燥を好む苔にはホソバオキナゴケ、シノブゴケ、アラハシラガゴケなどがありますが、育成にあたっては日当たりの条件や水やりの頻度に注意が必要ですので少々育成が難しい苔と言えるかもしれません。

ホソバオキナゴケ

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最後に日陰である程度の湿度を好む苔にはヒノキゴケ、タマゴケ、ミズゴケなどがありますが、これらの苔は多湿には強いために管理はしやすいのですが夏の強い日差し等には弱い面がありますので注意が必要です。


このように大まかにでも自分が育成しようとしている苔の好む環境を知っておくことはその後の育成管理において非常に大切なことになりますのでしっかりと確認しておきましょう。

苔を購入する場合にはこれらの条件を踏まえてどのような環境でその苔を育てたいのかを考え、その条件にあった種類の中から好きな苔を選ぶようにしましょう。

苔の光合成

苔は朝露の降りる場所に植えるのが最適と言われています。朝露は夜のうちに地表から上がった水蒸気が朝方の冷え込みにより冷やされて水滴となるものです。

朝露が降りる場所は必然的に湿度が高くなる為、苔はこの湿度によって朝早くから葉や茎を広げることができ、効率の良い光合成を行うことができるのです。

逆に日中は気温が上がり湿度が低くなるので葉をしおれさせて光合成を行わないようにしています。

このように考えると苔には朝方の弱い日差しと適度な湿度が重要であり、この条件を整えてあげることが苔を上手く育てるコツとなっています。苔が半日陰を好むと言われるのもこのような理由からでしょう。

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