苔盆栽作りの手順とは?初めてでもプロ級に仕上げる方法は?

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苔盆栽作りの手順とは?初めてでもプロ級に仕上げる方法は?

苔盆栽を作るときに最初に戸惑うのが、「どこから手をつければいいのか」という点ではないでしょうか。

じつは苔盆栽には明確な手順があり、その流れを丁寧に追っていけば、初めての方でも十分に見栄えのある作品に仕上げることができます。

鉢と苔の選択からスタート

まず取り掛かるべきは、鉢と苔の選択です。

この二つの組み合わせが、仕上がりの印象を大きく左右します。

鉢はモダンな雰囲気を出したいならシンプルな正方形や長方形のもの、渋みのある和の風情を出したいなら落ち着いた色合いの鉢を選ぶとよいでしょう。

自分が作りたい苔庭のテイストやイメージを膨らませながら選ぶことが、作品の完成度を高める第一歩になります。

初心者が扱いやすい鉢の大きさは5センチ前後とされていますが、身の回りに適当な大きさの器があればそれを活用する方法もあります。

ただし、苔盆栽は通常よりも水分が蒸発しやすく定期的に水やりが必要になるため、鉢の選択を誤ると管理が難しくなることもあります。

苔については、市販の山苔(ホソバオキナゴケ)がとくにおすすめです。

苔のパーツそのものが丸みを帯びており、貼ったときにまるで自然に苔むしたように見せることができるからです。

用土の準備と配合

鉢と苔が決まったら、次は用土の準備です。

ここでの配合が苔の生育を左右するといっても過言ではありません。

苔は水はけと水もちを両立した土を好みます。

小粒の赤玉土をベースとした土に川砂もしくは水苔を混ぜ込んだ配合土がおすすめです。

もう少し粘性のある土台を作りたい場合は、赤玉土とケト土を1対1の割合で混ぜる方法もあります。

ただしケト土だけでは乾燥したときに縮んでしまい、苔が活着しにくくなるうえ吸水性も落ちてしまうため、必ず赤玉土を合わせることが大切です。

水を足しながらケト土のかたまりをほぐし、ぎゅっと握ると少し水が滲む程度になるまで丁寧に練り上げます。

用土の準備ができたら鉢に敷き込みますが、鉢の縁から1センチ下を目安にとどめ、入れすぎないよう注意が必要です。

用土を入れたら、全体に十分な水を与えておきましょう。

砂を敷いてレイアウトを整える

用土を鉢に入れたあと、日本庭園の枯山水をイメージして砂を敷くと雰囲気が増します。

砂利は粒が大きすぎるため、盆栽では川砂・富士砂・寒水砂などで代用するのが一般的です。

サボテン用のカラーサンドは色が鮮やかすぎて盆栽の世界観には合わないため避けたほうが無難です。

苔を貼り付ける

いよいよ苔を貼り付ける工程に入ります。

ここが仕上がりの美しさを決める最も重要な作業です。

苔は貼る前に十分水を与えて湿らせておきましょう。

鉢の全面に苔を貼るのではなく、砂の部分が見えるようにデザインすることで、より自然な趣が生まれます。

苔を貼る際はピンセットで苔の端をしっかりと用土に差し込むことが重要です。

しっかり差し入れておかないと苔は乾燥して風で飛んでしまいますし、何かに付着していない状態では乾燥して枯れてしまいます。

土と苔の間に隙間ができないよう注意しながら、手のひらで押さえつけるように完全に密着させることが活着の鍵です。

隙間があると苔が活着できずに枯れてしまいます。

苔玉スタイルで仕上げる場合は、苔に厚みがあると貼り付けにくくなるため、下準備としてハサミで根の部分を薄くカットしておくとよいでしょう。

全体に苔を貼り付けたら糸をぐるぐると何重にも巻き、苔が取れないようにしっかり固定します。

巻いた糸はいずれ腐食したり、伸びた苔で見えなくなったりするので見た目を気にする必要はありません。

活着するまでの初期管理

苔を貼り付けたあとの初期管理が、作品の出来栄えを左右する最後のポイントです。

活着するまでの間は、隙間ができないよう押し付けるように触りながら管理するとよいでしょう。

置き場所は薄暗くて湿度があり、風が通りすぎない場所が理想的です。

苔によって生育環境が異なります。

山苔は半日陰を好むため、直射日光の当たらない木漏れ日がさす明るい日陰、または室内では2〜3時間光が当たる場所が適しています。

スナゴケやハイゴケは比較的日当たりに強い種類です。

水やりについては、苔の種類によってやり方が変わります。

山苔などは乾燥に強いため、表面が白っぽくなってきたらたっぷりと水を与えるとよいでしょう。

砂苔や這苔などは常時湿っているくらいが適切なため、水やりの頻度は高めに保ちます。

夏場の蒸れには弱いので、日中の気温が上がる時間帯の水やりは避けたほうが無難です。

最初の数週間は苔がなかなか定着しないように見えても環境さえ合っていれば少しずつ活着していきます。

焦らず観察を続けることが、プロ級の仕上がりへの近道です。

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