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苔

森や林の中はコケにとって非常に住み良い場所であり、多くの種類のコケが生息していますのでご自身の好みのコケや魅力的なコケが見つかる可能性は極めて高いと言えるでしょう。

そんな森や林などの林床で苔の群落を見つけるコツは適度に湿度が保たれ、木漏れ日がよく当たる場所を見つけることです。



自然林でも人工林でも葉が茂り、常に林床が薄暗いような場所では多くの種類の苔は生育できません。

コケが元気良く育つためには適度に湿度が保たれながらもしっかりと日の光を浴びれる環境であることが大切なのです。

またコナラや栗、ブナやミズナラなどの林にも苔はあまり生えていません。

その理由として落葉広葉樹林の林床は落ち葉が厚くたまるために落ち葉によって苔が覆われてしまうと光合成活動を遮られてしまうために林床には生育できないのです。

ただ落葉広葉樹林の林でも平らな林床でなく、倒木や木の幹、岩や急斜面など落ち葉が溜まりにくい場所には苔を見つけることができます。

苔

苔の生える場所

苔の生える場所としては一般に地面の上、岩の上、木の枝や倒木の上など樹木に関係する場所があります。

ただ、このような場所であればどのような苔でも生えてくる訳ではなく、ある程度苔の種類により好む場所が決まっていますので、苔の育成場所とそこに生える苔について簡単にご紹介いたします。

苔の多くは岩や石の種類、成分にそれほど影響を受けることなく着生しており、周辺の環境条件によってそこに生える苔の種類は大きく変わってきます。

例を挙げると日当たりの良い乾きやすい場所にある岩の上にはギボウシゴケやシモフリゴケ、ヒジキゴケなどの仲間が多く、反対に湿度の高い場所や水辺のそばなどの岩の上にはホウオウゴケやアオハイゴケ、ミズゼニゴケなどの仲間が好んで着生します。

これらの苔はごく普通に見られる苔ですが、苔の中には稀に特殊な岩や成分に依存して、そこを住処としている苔もいます。

石灰岩のようなカルシウムを多く含んだ岩の上にはセイナンヒラゴケやタチヒラゴケ、キブリハネゴケなど生えますが、逆にこれらの苔は石灰岩地以外の場所ではほとんど見られません。

このように石灰岩の上などに生える理由としては、石灰岩や石灰土壌中のカルシウム、pHなどが大きく影響していると考えられています。

また、銅葺き屋根から流れ落ちる雨水などがかかる場所に好んで生えるホンモンジゴケなども特殊な苔として有名な苔です。

地面に生える苔

地面のみに依存している苔ではありませんが、開けた地面などによく見られる苔には、ギンゴケ、ホソウリゴケ、ゼニゴケ、ツリガネゴケ、スナゴケなどがあります。

これらの苔の特徴は長年同じ場所で生き続けるというよりも雑草のように育成条件が良ければ急に地面いっぱいに生えてきて、環境が変わると急に消えることも多いものです。

林床と苔

八ヶ岳などの亜高山帯の針葉樹林にはイワダレゴケやタチハイゴケを主とする大きな群落が見られます。

しかし、低山の落葉樹林などでは落ち葉に覆われてしまうことや笹類が密生していることから地面に生えても光を受けることのできない苔は群落を作ることができません。

そのような場所では木の根元や傾斜のきつい斜面、倒木の上など落ち葉や笹に光合成を遮られないような場所を選んでスギゴケやシッポゴケ、タチゴケなどの仲間が生育しているのを見ることができます。

樹木に着生する苔

苔の中には樹木の根元や倒木、木の幹など特定の場所のみに生える苔もあります。

また、木の種類にも大きく依存するものがあり、杉や檜の木の根元や切り株などに目立つのがホソバオキナゴケです。

このように山の中でも苔の種類によって生える場所に違いがありますので、ご自身の採集したい苔がどのような場所に生息しているのかを事前に調べておくことで目的の苔がより見つけやすくなります。

逆に採集した苔がどのような環境に生息していたのか、その環境を肌で感じてくることで苔育成のヒントとなることは間違いありません。

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