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苔

木漏れ日の差し込む登山道を歩いていて、鮮やかな色合いの苔の群落に目を奪われることもあれば、何気なく訪れた箱根美術館や西芳寺、桂離宮などの苔庭に魅せられて苔の魅力に気がつくこともあるでしょう。



そんな美しい光景を一番身近な自分の庭にも再現してみたいと思い、苔庭作りを始める人も多いのですが、「苔は丈夫でどのような場所にでも生える」そのようなイメージから苔庭作りを行うと、実は失敗してしまうことも多いのです。

「苔は丈夫でどのような場所にでも生える」この言葉の意味をしっかり考えてみると、確かに苔は環境適応能力に優れており、他の植物が生えることの出来ないような場所にでも生息することができます。

しかし、それは自然界においてその環境で生き残ることのできる苔であるからその場所に生えてくるのであり、もともと生えていない場所に無理に移植してもその場で生育し続けることは難しいのです。

「苔は丈夫でどのような場所でも生育できる」ではないのです。だからこそ、苔庭づくりのコツは苔の生育しやすい環境を作り、維持していくことなのです。

その考え方を頭の片隅に置いておきながら苔庭に向いている苔を検討してみましょう。まず、苔庭に使う苔の選び方には大きく分けて三通りの方法があります。

その一つ目が、育てたい苔を決め、その苔の好む環境を作り上げていく方法です。この方法は自分の好きな苔を選べるので上手く育つようになった時の喜びは大きいでしょう。

しかし、その反面、育成する苔の好む環境を熟知し、試行錯誤していく努力と経験が必要となってくるのも事実です。

二つ目の方法は今の庭の環境にマッチした苔を植えていく方法です。この方法は環境を大きく変えたり、環境維持に労力を費やすことがなく、苔の生命力に任せる方法ですので苔庭づくり初心者の人でも始めやすい方法と言えます。

何種類かの苔を植えてみて、枯れてしまう苔もあれば環境に適応して増えていく苔もあるでしょう。

三つ目の方法は苔庭にしたい場所の水撒き回数を増やし、常に乾燥しないようにしておくことで自然と生えてくる苔を育てる方法です。

この方法は他の方法に比べて苔庭が出来上がるまでに時間がかかることと、どうしても最初のうちは苔の種類が少ないことが否めないですが、根気よく続けて自然と生えてきた苔は移植してきた苔に比べ、強いので枯れてしまうことは少ないはずです。

三つ目の方法はある程度自然に任せた方法ですが一つ目、二つ目の方法で苔庭を作るにはやはり苔の好む環境を理解しておく必要がありますので、苔庭に向いている苔の好む環境についても少し触れておきましょう。

苔の好む環境を考える際にどうしても外せない項目が日の光の当たり具合、日照でしょう。

自然界における苔の生息環境を観察するとコケの種類によって光の質と量の求め方に違いがあり、次のように分けられます。

好日性のコケ

直射日光が一日中当たるような日当たりの良い場所に生育しているコケで、好日性のコケにはスナゴケやギンゴケ、ハマキゴケなどがあり、全体的に乾燥に強いのが特徴です。

半日陰性のコケ

樹木やその他の覆いがあり、朝日は差し込むが日中の光は差し込みにくい樹林帯や、あるいは終日木漏れ日のあるような場所に生育しているコケで、半日陰性のコケにはオオスギゴケやウマスギゴケ、カモジゴケ、ヒノキゴケ、コウヤノマンネングサ、フジノマンネングサ、コバノチョウチンゴケなど多くのコケがあり、この環境が維持できると苔庭に利用できるコケの選択肢も増えることは間違いありません。

日陰性のコケ

朝日や日中の直射日光が当たらなくとも、明るい間接光のある場所などに生育しているコケで、日陰性のコケにはジャゴケやゼニゴケ、ヒノキゴケ、シッポゴケなどがあり、半日陰性のコケが好む環境よりも多少光量が少なくても育つことのできるコケで好日性のコケと比べて葉の色合いが深い緑色をしているのが特徴です。

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