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苔と光

植物が成長し子孫を残すために必要な活動である光合成には水と光が不可欠です。このことは苔でも同じことが言え、いかに水と光を効率よく得ることが出来るかが苔がその環境で生き残れるかどうかを左右すると言えます。



苔と水

多くの植物は太陽が昇り気温が上昇してくると葉を広げて活発に光合成を行うようになりますが、苔は大気が乾燥してくると次第に水分を失い、開いていた葉が閉じたり、ねじれたりして光合成活動が鈍ってしまいます。

湿った時と乾燥したときでは姿形が異なるものが多く、違った苔にすら見えることがあります。苔は天然のスポンジのように湿りやすく、乾きやすい、そして乾燥しているときは活動を休止してじっと耐えているために乾燥しても枯れているわけではないのです。

他の植物ではこのようにはいかず、水分を失えば枯れてしまいますし、花瓶に生けた草花の萎れた葉に水をかけてもすぐに生き生きとすることはありません。

このような苔独自の特徴を変水性といい、変化の大きい過酷な環境を生き延びる為の手段なのです。

昔、陸上植物の祖先が陸地に進出しようと試みた時にこの変水性という性質を獲得できたことが陸上に進出できた大きな要因であったとも言われています。 

苔が水分を獲得する方法

苔には根がありません。このように言うと大げさかもしれませんが苔には他の植物のように根から水分を吸い上げる為の仕組みがないのです。

苔を採取してみると下部に根らしきものがありますがこれは仮根と呼ばれるもので、その役割は石や木の幹などに体を固定させることです。

よって根からの水分吸収が無いのですが、それでは苔はどのように水を得ているのでしょうか。

実は苔は体の表面全体から水分を獲得しているのです。苔の体の作りを見てみると葉は細胞一層で構成されており、全ての細胞が大気に接しています。

その為、葉の表面が雨や露などで濡れると細胞に即座に水分が供給されますがその反面、水分の蒸発を防ぐ細胞構造もないために乾燥も早いのです。

水分の蒸発を防ぐクチクラ層が無いことは水分を即座に吸収することに関しては都合がいいのですが、乾燥に対しては弱い面があります。

そのデメリットをカバーするために苔は小型の葉を密生させ、葉を密着させることにより体内の水分をなるべく失わないようにしているのです。

雨の降る日は限られていますので実際には夜露が主な水分供給源になっているようです。晴れている日でも早朝に草むらなどを歩くと足元が濡れることがあります。

その理由が夜露によるもので、地面付近の水蒸気が明け方冷えた植物の表面で凝結し、水滴になった為なのです。

熱帯地域の高地や夏の山などでは平野部が晴天でも霧に覆われることが多いものです。

このような霧に覆われやすい環境に生息している苔は常に水分供給がされているために長時間にわたり光合成を行えるので成長も早く大きな群落を作ることが出来るのです。

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