苔の仲間は小さい故に見分けがつけ難く、さらには肉眼では種類の正確な判別ができないものもあります。そのような理由から苔の仲間は非常に種類の判別が難しいものも多いと言えるでしょう。
そんな苔の仲間内でも混乱を招くこともあるのに、さらには苔では無いのにコケと名のつく植物や菌類がいるのですから尚更ややこしくなっています。
例を挙げると種子植物の仲間であるモウセンゴケやシダ植物の仲間であるクラマゴケなどがあり、菌類や地衣類にはチャダイゴケやヒロハツメゴケなどがあります。
何故コケ植物では無い彼らにコケと名が付いているのかは定かではありませんが、このように名前だけでは生物学的分類は出来ないこともあるのですから非常に難しいものです。
さらにアクアリウムの世界などでは藻類のことを一般的にコケと呼び駆除対象とされていますのでアクアリウムをやったことのある人からすれば、苔を育てること自体に不思議な想いを抱くかもしれません。
苔と同じような環境を好み、同種族と間違われることもある菌類や藻類についても苔との違いを簡単にご紹介しましょう。
菌類とコケ植物の大きな違いは体内に葉緑体を持ち、光合成を行うか行わないかです。言い方を変えるとコケ植物は光のエネルギーを用いて無機物を有機物に変えて生物自体の体を作り上げていく独立栄養形式の生物であるのに対して、菌類は体内に葉緑体を持っていませんので光合成は行わず、動物などと同様に他の生物もしくは生物由来の有機物から栄養を吸収して成長している従属栄養形式の生物なのです。
菌類の体は単細胞性の一群を除き、ほとんどの種類は菌糸と呼ばれる糸状の物質が集まって構成されており、表面から酵素を出して分解・吸収する栄養摂取の方法に適しています。
地衣類の仲間 ウメノキゴケ
ほとんどの仲間にコケという名前が付いている地衣類は苔と勘違いされやすいのですがコケ植物とは異なる生物なのです。菌類の仲間である地衣類は菌糸で出来た体内に藻類を共生させ、藻類の光合成産物を栄養として吸収している共生生物なのです。
その為、地衣類は菌類でありながら光合成を必要とする為にコケ植物と似たような環境を好み、似たような色合いをしているのですからなんとも紛らわしい限りと言えるでしょう。
藻類は葉緑体を持ち光合成を行うところはコケ植物と似ていますが、糸状や葉状の単純な作りのみで生殖器官が単細胞であることや陸上植物に共通した特徴である胚を持たないことなどがコケ植物と大きく異なっています。
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